エジプト出産・育児日記 ~クフとファラ男とそれから私~

2018年エジプトにて第1子を出産。約1年半のエジプト生活や、現在の生活・育児についてゆるく綴っています。

みんなで自主隔離

今回は、何もない山の中にこもっているのに一向にブログの更新ペースが上がらなかった言い訳を…

 

遡る事数週間前…

エジプトの新型コロナによる渡航危険レベルが2から3に上がったと外務省からのお知らせが。

 

2→3になってどうなるかというと、会社から帰国指示が出て夫が帰国する事に。

一応エジプトは空港閉鎖しているのですが、ぽつぽつ臨時便が方々に出ているので、その空きを乗り継ぎながら帰ってくることになりました。

 

私たちが帰国した直後からエジプトも検疫強化対象国になっていたので、夫には到着後のPCR検査の結果が出るまでは政府指定のホテルで待機してもらう事に。

無事陰性だったのでレンタカーで乗り捨てできる最寄りの場所まで自力で来てもらい、そこから父がピックアップして家まで帰ってきました。

 

 

ここからが長い日々だった…

帰国後14日間の自主隔離を、家族全員で行う日々が始まりました。

夫には6畳の部屋に、トイレお風呂以外は引きこもってもらい、食事は私がお膳に乗せて部屋の前に置いての受け渡し。

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こちらとある日のお昼ごはんカレーうどん

 

 これを毎日3食用意し

ファラ男のご飯を食べさせながら

ビデオ通話でオンライン団欒しながら食事をし

お膳を下げて食器を洗い

時々お茶や水、おやつなども運ぶ

 

一応こんなんでも元医療従事者なので、感染予防を意識して下膳や食器洗いの方法に気を付けたり

お風呂やトイレは共有になってしまうので、夫が使用した後の使い方に気を付けたり

ファラ男となるべく同じ空間にいることがないように気を配ったり

 

普段は意識していない事に気を張りすぎて、開始直後にイライラが爆発して夫と口論になり、隔離終了直前に気力が尽きて父に助けてもらいました。

 

一番しんどかったのは、狭い部屋に閉じ込められて、妻にバイキン扱いされながら過ごした夫だし

私の場合は父がいたので、ファラ男の相手してくれて手が離れる時間があったけど

 

でもなかなか大変だった…

 

夫の場合は新型コロナ陽性者との濃厚接触があったわけではないし、PCR検査も受けて陰性が出ていたので「念のため」の隔離でしたが

 

もし濃厚接触者の家族だったら…

もし家族の誰かが無症状感染者で自宅療養を余儀なくされたら…

 

今回経験した以上の緊張感と恐怖の中で過ごさなければいけないのだなと思いました。

 

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隔離中の父と息子の交流。

くったくなくガラス越しの父に笑いかける姿に、癒されながらもちょっと切なかった…

 

本当に何事もなく隔離生活が終わってよかったなと思います。

都会の3密とは無縁のど田舎ですが、引き続き気を緩めることなく気を付けつつ、父も含めた家族4人の時間を大切に過ごそうと思います。