エジプト出産・育児日記 ~クフとファラ男とそれから私~

2018年エジプトにて第1子を出産。約1年半のエジプト生活や、現在の生活・育児についてゆるく綴っています。

出産奮闘記 エピローグ~初めての父親業~

先日物凄い砂嵐の日がありました。

アパートの目の前の木は、ハリーポッターに出てくる暴れ柳のようにしなりまくり

砂が空中に舞い空が…というより世界がまっ茶色になりました。

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信じられないかもしれませんが、同じ場所から撮った写真です。

 

極力外に出ないようにしても、建付けの悪い窓の隙間から家の中に砂埃が侵入してきて、丈夫さだけが取り得の私もさすがに喉と鼻をやられています…鼻づまりと咳が止まらない…

が、ファラ男は咳ひとつせずぴんぴんしています。たくましすぎるぜファラ男くん笑

それでは本編へ。

 

分娩中は、私の横で立ち合いをしていた夫。

分娩室に入ってから30分くらいで生まれたのでそんなに長い時間ではなかったものの、後から聞くとやはり「何もできない感」はずっと感じていたようです。

 

そんな夫に、父親として初めての仕事が先生から言い渡される。

それは…へその緒を切る事!!

日本でもやらせてもらえる所が全くないわけではないようですが、医療行為という事で医師か助産師が行う事を推奨しています。

 

突然のご指名に戸惑いながらも、手袋をはめハサミを手に持つ夫。

「記念に」と、自分のiPhoneをスタッフに託し動画を撮るよう指示する先生。

テープカットの如く先生の持っている鉗子の間の部分をカットし、無事セレモニー終了。

後日動画を頂いたのですが、足元から撮っているためいろんなものがバッチリ写っており、凄く貴重だけど絶対一生門外不出の動画となりました笑

 

無事大役を終え、その後も出てきた胎盤を先生に見せられながら「ここがこうなって赤ちゃんが入っていたのよ」的な説明を受け、「へぇー!」と言いながら写真を撮る夫。人によっては気持ち悪くなったり倒れちゃいそうなビジュアルなのに…凄いな…

 

私は仕事で帝王切開しか立ち会った事がなく「1分1秒無駄にしない!」という感じの手術だったので、出産した後ってもっとバタバタするかと思っていました。

でも実際は分娩中に笑いが起こったり(ある意味自業自得…笑)へその緒切らせてくれたり、胎盤見せてくれたりと終始ゆったりとした感じでした。いい意味で緊張感がないのは経膣分娩だったからなのか、ここがエジプトだからなのか…多分どっちもなんだろうな…

 

余談ですが、実は入院した当日は私の誕生日。分娩室に入った時には「もしかして同じ誕生日になるか…!?」と思っていました。

が、「母親と同じ誕生日」という思春期に入ったら絶対に嫌であろう状況を避け、かつ翌日出勤を控えてる父親の事を考えてか、翌日の0:10という絶妙な時間に生まれてきたファラ男くん。「赤ちゃんは自ら生まれてくる日を選んでやってくる」ってどこかで聞いたことあるけど本当なのかも…笑

何はともあれ初めての妊娠・出産だったので、夫と一緒にその日を迎えたいと思ってのエジプト出産だったのですが、私も夫も想像以上の経験と体験のできた忘れられない1日でした。

 

これにて出産奮闘記は終了!次回からは育児編のスタートです。エジプトだからか私だからか…なかなか一筋縄ではいかない日々のあれこれに、これからもお付き合い宜しくお願い致します。